
お施主様の記憶に残る
仕様決めで
認識ズレ防止・
ロスコスト削減へ
エルクホームズ株式会社
[年間棟数] 200棟
開発部 部長 河村氏
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<エルクホームズ株式会社様>は、100%自社スタッフチームでお施主様の希望をカタチにする完全自由設計の注文住宅をご提供されている会社様です。2023年10月よりエガクの運用を開始され、お施主様との認識齟齬によるロスコストの削減に取り組まれています。目標達成に向けた取り組みによって、仕様書作成時間の短縮と、スタッフのサービス向上を図ることのできる環境づくりに成功され、これまで以上のお施主様満足が実現できるように業務改善されました。今回は、エルクホームズ様が実施された、運用定着のためのルール決めやギャラリー機能の有効な活用方法について詳しくお話を伺いました。
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エガク導入のきっかけ・決め手
“課題を解決しつつ、従来の
仕様書形式・業務の流れと
親和性があった”─── 導入以前にはどのような課題がありましたか?
河村氏福岡で展示商談会に参加した際、昔馴染みの方と会話する機会があり、そこで仕様書を作成してくれるソフトがあると聞いたことがきっかけです。私自身で2~3年前からそのようなソフトの導入を考えていて、話を聞いた時にも他社ソフトを検討中でした。従来の仕様書には品番だけが並んでいましたが、そこに画像を取り入れることで、仕様確認の場面でお施主さんの記憶に残り、「言った・言わない」のトラブルがなくなるようになるといいと思いました。
─── 複数の選択肢の中からエガク導入いただくことになった「決め手」はどんなところだったでしょうか?
河村氏認識のズレによって発生するロスコストやお客様の気持ちが落ち込んでしまう部分を解決したかったので、「どのような形で仕様書が残せるか」は大事にしたいと思っていました。エガクで出力できる仕様書が従来利用のものと近い、かつ、求めていた画像を入れたものになっているのがわかったので、それが決め手になりました。また、エガクの導入前と後でお客様との打ち合わせ方法も大きく変える必要もないことがわかったのも後押しになったと思います。運用・費用面も含めて、ひとまず使ってみようということになりました。
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エガク導入・運用
に対する工夫“運用ルールを明確に決める、
目的や意義も一緒に共有する”─── 導入前に心配だったことはありましたか?
河村氏画像を使用する場面が多いので、システム上での表示に時間がかかってお施主様をお待たせすることがないかという懸念がありました。運用を始めたころは実際に遅いと感じることもあったのですが、改善されて現在はスムーズに使えています。
このほか、最終出力の仕様書が想像しているとおりのものになるのか、システム利用で本当に漏れや抜けがなくなるのかなども気になる点ではありますが、近々エガク導入後に請け負った物件が完成するので、導入前後でどれだけ導入効果があったか改めて確認したいと思っています。─── では、運用に際して工夫された点はありますか?
河村氏運用ルールとして、「現場で利用する営業・設計担当者が必ずエガクを操作しながらお施主様と打ち合わせをするように」と各支店長に明確に指示を出しました。というのも、打ち合わせの場でお施主様も営業も“伝えたつもり“になっていることが意外にも多いです。打ち合わせの場でお施主様と一緒にエガクを使って、画像を見ながら確認できれば、色や商品の認識違いを起こすミスも防げますし、間違いのない仕様確定ができると考えています。
河村氏また、認識齟齬を防ぐもう一つの工夫として「変更内容を必ずエガクに反映する」というルールも途中で加えました。運用開始当初、そのルールを設けていなかった時には、打ち合わせ時に変更があった場所を出力後の仕様書に赤ペンで変更内容をメモして終わっている場合がありました。エガクはお施主様側でもいつでも内容を確認できるので、変更内容が反映されていないと不安にさせてしまいます。こちらも徹底していきたいことの一つです。
河村氏運用ルールの指示だけでなく、導入の目的や意義をスタッフにしっかりと伝えて納得してもらうことも必要だと思います。現場からの上がってくる意見ともすり合わせしながら、徐々にエガクを活用する環境が整ってきています。
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導入後の効果や改善された点
“入力項目が格段に減って、仕様書作成のスピードが上がった”
─── 本格運用を始められて半年ですが、効果や改善されたと思われる点はありましたか?
河村氏エガクの導入によって、仕様書作成のスピードが上がったと感じます。
わが社では、部署ごとに担当範囲を分けて仕様書を作成しています。例えば、外部仕様を設計部門、内部仕様をインテリア部門、設備仕様を営業部門というような分担です。
設備の仕様書作成においては、メーカーから最新のプレゼンシートと見積書を一式でいただいたものを事前に登録して、運用を始めました。営業担当からは、日ごろ仕様書作成で入力していた項目や内容が格段に減ってかなり時短になっていると聞いています。外部仕様を担当する設計部門も、これまでの入力作業の時間は何だったんだと思うくらい、入力作業が必要なくなったということです。インテリア部門においては、運用方法を手探りしている部分があり、ベストな運用方法を模索中です。徐々に習慣化、時短を目指したいと思います。 -
これからエガクに期待する点
“ギャラリー活用で提案の幅を拡大&スタッフの意識向上に期待”
─── エガクを利用する中で、今後期待されていることはありますか?
河村氏もともとの想定していなかった部分なのですが、ギャラリー機能を利用することで、エルクホームズ全体の提案力アップを期待しています。
というのも、拠点ごと・担当者によって得意の提案スタイルがあるため、1拠点内で用意する施工事例写真も似たスタイルになりやすい傾向がありました。これまで拠点ごとで保管していた施工事例写真をエガクのギャラリー機能に一本化して保存・管理するよう声をかけたところ、370枚ほど集めることができました。お施主様としては様々なテイストから選択できるようになりましたし、担当スタッフとしても提案の引き出しが広がるきっかけになったと感じています。将来的には2000枚くらいまでに増やし、よりエルクホームズらしいご提案を全社的におこなえるようになりたいと思っています。河村氏またギャラリーに保存していく写真は、社員が個人撮影したものからプロのカメラマンが撮ったものまで様々です。画角など施工事例写真をより魅力的に見せる写真技術の部分でも、ギャラリーで複数の写真を見ることがスタッフの意識向上のきっかけになることも期待しています。