<株式会社高砂建設様>は、「人にやさしく、地球にやさしく、50年後も資産として価値の残る家」をコンセプトに注文住宅を提供されている会社様です。業者さんや職人さんとの良好な関係を築かれていたこともあり、導入開始からわずか1か月でのスピード浸透を果たされ、現場の「働き方改革」に成功されました。今回は、ツール選定の際に大事にされていたことや、今後の展望についてお話を伺いました。
─── 導入以前にはどのような課題がありましたか?
風間氏 「働き方改革」というキーワードが最初のきっかけです。監督の負担を軽減しつつ、事故の起きにくい現場づくりをするにはどうしたら良いかを考えるようになりました。
高砂建設では、主に注文住宅を提供しています。現場監督は現場管理だけでなく、一部設計の業務も行っており、仕事内容が多岐にわたります。そのため、現場に足を運ぶ現状はそのままに、業務上のムダを減らすことで、質を落とすことなく、少しでも監督が楽になると良いなと思っていました。
─── では、Kizuku導入の「決め手」になったのはどんなところでしょうか?
風間氏 当時類似した現場管理システムの提案は何度かいただいていましたが、どれも「業務システム」という感じが強く、なかなか選べませんでした。その中、Kizukuはシステマチックでなく、「コミュニケーションツール」という印象を受けました。職人さんも年々年を取っていくので、早いうちに慣れてもらいたいし、やるからには継続させていきたい。チャット機能中心のKizukuなら、自分で現場に行けないタイミングでも、誰かが代わりに証跡を残していくこともできるので、うまく運用できそうだと感じました。
─── 運用に際して工夫された点はありますか?
風間氏 Kizukuは1か月ほどですんなり定着・浸透して驚いています。
─── 1か月というのはスピード浸透ですね!
風間氏 もともと業者さんとも仲が良かったことと操作の簡単さがスピード浸透の理由だと思っています。やはり良好な人間関係を築くことは現場運営においてもシステム導入においても重要ですね。
業務的な面白みのないシステムだと、人付き合いがなくなってしまいますが、Kizukuはコミュニケーションがメインなので楽しんで使えています。
─── 効果や改善されたと思われる点がありましたらぜひ教えて頂きたいのですが。
風間氏 これまでの業務ではチャットも利用しておらず、Kizukuの導入は、すべて紙で行っていたやりとりをデジタル化する良いきっかけになりました。
報告書や写真の提出をするだけではなく、業者さんにとってはKizukuが自分の仕事の成果を見せる場にもなり、仕事のやりがいにつながっています。同業者の仕事も見えるようになったことで、相互の刺激になっているようです。
─── 今後Kizukuを利用する中で、期待されていることはなんですか?
風間氏 品質についてはこれまでも行ってきたのですが、よりチェックを強化するために2020年9月から報告書機能の運用も追加で開始しました。仕上がりはいつも私がチェックしていたのですが、報告書の提出によって、施工の保証が履歴として残せるのが良いです。報告書機能を使う前は監督毎に品質管理のレベルに差があったので、そこを修正していければいいなと考えています。また、業者さんについても報告書を提出してもらうことで、意識の向上と施工レベルの底上げに、さらに職人間の施工方法の統一化にもつなげていければ良いなと思っています。
風間氏 あとは、工程管理の部分が現状社員間のみでの利用になっているので、業者さんも含めて共有化できるように進めていきたいです。