<株式会社トーシンコーポレーション様>は、ものづくりを大切にしてきたメーカーとして、お客様に寄り添いながら「緑化事業」「エクステリア事業」「住宅設備建材事業」「レジデンス事業」の4つの事業を手掛けていらっしゃる会社様です。今回は、トーク・図書活用による効果と今後の展望についてお話を伺ってきました。
─── 導入以前にはどのような課題がありましたか?
西山氏 工事の手配や依頼をする際、社員や職人さんなど、関係者全員に連絡することに時間のロスを感じていました。
それから、1現場に対して書類の更新が最大5~6回と多いので、資料の共有が気軽にできれば良いなと思っていました。書類の更新後にも、関係者にその旨を周知連絡するのですが、職人さん側で最新の書類に更新してくれているかまでは追いきれていませんでした。
─── では、Kizuku導入の「決め手」になったのはどんなところでしょうか?
西山氏 建築現場用システムを2・3社比較して、資料請求やデモ操作を体験しながら約3か月悩みました。最終的には、機能の充実さというよりも、使いやすさ・操作性を重視し、操作が簡単なKizukuを導入することに決めました。一部の工事への使い勝手も良く、実用化しているイメージができたのがポイントです。
─── 導入前に心配だったことはありましたか?
西山氏 実は全体の3分の1くらいの業者さんは、システムに対して「できれば使いたくない」という反応だったので、うまく導入していけるか心配でした。新たな取り組みなので、抵抗があったのだと思います。
─── 運用に際して工夫された点はありますか?
西山氏 長い付き合いの業者さんから順番に、個別でレクチャーを行いました。システムを理解してもらうことで、現在では、Kizukuのトークと図面共有の浸透率は、ほぼ100%を達成しています。
─── 効果や改善されたと思われる点がありましたらぜひ教えて頂きたいのですが。
西山氏 もともと課題だった工事の手配・依頼などの電話連絡の本数は大幅に減り、電話対応に充てていた時間が削減できました。以前は1件の依頼に少なくとも3本電話連絡する必要がありましたが、現在はトーク1回で済んでいます。現場によっては、すべてトークでのやりとりで、「電話連絡ゼロ」の場合もありますよ。
─── やりとりがトークになることで業者様との関係が疎遠になったというようなことはないですか?
西山氏 関係が疎遠になるということも全くないです。声でやりとりする電話に対して、文字として記録が残る「トーク」の利用で、「言った」「言わない」の伝達ミスが減ったのがむしろ良かったです。
西山氏 あとは、昨今のコロナ禍での対策として、社員のリモート化にも踏み切ることができました。Kizuku導入以前を思い出すと、ほとんどがアナログで、図面をコピーして手渡しということも多かったので、今のようにKizukuでの運用が定着した後だったのはタイミングとしては良かったです。接触回避の風潮が強まる中、監督もKizukuで現場の進捗が見えるので、現場へ行く回数も通常より抑えることができました。
─── 今後Kizukuを利用する中で、期待されていることはなんですか?
西山氏 今後は電子受発注機能を本格的に導入していきたいです。うまく運用できれば業者さんもスマホで受注・請求処理ができるようになるので、ますます時短と効率化を実感できると思っています。
10月末に説明会を実施していただき、11月から一部の業者さんに絞って試験運用を開始しました。これからはその結果を踏まえて導入スケジュールを立てていければいいなと思っています。