全現場での就業履歴登録を実現
技能者のキャリア蓄積の受け皿に
株式会社奥村組
東日本支社 土木工務部 技術部長 中村 誠喜氏
東日本支社 安全品質環境本部 安全推進担当部長 関 裕一氏
時代に先駆ける新しい技術の実用化にも挑んでいる奥村組。現在では、国内トップレベルのトンネル技術や免震技術をはじめとする建設技術を有しており、将来に向けて、防災・減災や改修・リニューアル、循環型社会の構築に資する技術の開発なども進めています。近年は技能者の能力評価や処遇改善を目的とした建設キャリアアップシステム(以下、CCUS)の活用・普及にも力を入れておられます。
【経営事項審査改正】2023年1月施行により、CCUSの活用が加点要件に加わりましたが、奥村組では審査対象工事のみならず全ての元請工事で就業履歴登録ができる環境を実現しました。
今回は、CCUS活用の環境整備を進める中で課題の1つであった「小規模現場」での就業履歴蓄積方法についての取り組み事例をご紹介致します。
カードリーダー等の
機器不要
電話発信による、
簡単就業履歴登録
広域現場登録を
活用し、複数現場を
効率よく管理
今期は
事業者・技能者の
登録率100%を目指す
-
導入前の課題
「請負金額3,000万円未満の小規模現場」での就業履歴管理
- 従来の「カードリーダー」では以下3点の課題があり設置が進まなかった。
1)事業者情報・技能者情報・施工体制の事前登録が負担
2)カードリーダーを設置・保管できる環境でない
3)現場の数だけ用意すると費用がかかる上、機器類の管理も大変
- 従来の「カードリーダー」では以下3点の課題があり設置が進まなかった。
-
選んだ理由
誰でも、どんな現場でも「電話発信」で入退場登録ができる
- 事前登録がなくても入退場登録ができる。(後追い登録可能。)
- 現場にカードリーダーなどの機器が不要なので、現場を選ばない。
- 技能者のスマホやガラケーから電話をかけるだけなので入退場が簡単。
- 通話料もかからず、運用コストが小さい。
-
導入後の成果・効果
全現場での就業履歴管理を実現
- 広域現場登録を利用することで、小規模現場もまとめて管理・登録できるようになった。
- 経営事項審査改正(経審)の加点要件をクリアし、評価を受けられる環境が整った。
- 元請として、どんな現場であっても技能者がキャリアを蓄積できる受け皿を用意できた。
ご担当者様のコメント
事業者・技能者の登録率100%を目指します
東日本支社 安全品質環境部 安全推進担当部長 関 裕一氏
キャリアリンクの採用によって、全現場においての就業履歴登録ができる環境は整いました。
今年度中の事業者・技能者登録100%を目指し、CCUSの更なる普及を推進してまいります。
無料キャリアリンクの関連資料をダウンロードできます
資料お問い合わせ
ビジョンに沿う対応ができた
東日本支社 土木工務部 技術部長
中村 誠喜氏
奥村組には、「さらに高くさらに広く 人と自然を大切にし、未来づくりに貢献するヒューマン・コンストラクターへ」という2030年に向けたビジョンがあります。
元請としていち早く技能者のキャリアを蓄積できる受け皿となる環境整備ができたことは、奥村組のCCUSに対する姿勢を見せられたと思います。